株式会社伊藤建築設計事務所

北名古屋市 児童センター きらり

      
    車と人の動線を明確に分断した安全第一の児童施設
    名古屋市の北に隣接する北名古屋市は、30歳代とその子どもの人口が増え続けており、市民のニーズに応えて建設された。 子育て支援センターとファミリーサポートセンターを併設した、乳幼児から高校生までの子どもたちとその親のための施設である。
    建物を東西に細長い敷地の中央に配置し、西側を駐車場、東側を広場としてエリア分けすることでまず安全を確保し、プレイルーム・子育て支援センター・図書室・音楽スタジオ・授乳室など多くの居室は利用者の入退管理と利用状況の把握がしやすいように、1階中央の玄関わきに事務室を配置した。 玄関ホールから2階へとつながる階段周りを吹き抜けとし、1、2階をひとつの空間とし、わかりやすい配置を心がけた。子どもたちが親しみを持てるように、外観は白を基調に部分的に市章の色を含む原色をアクセントに使ったインパクトのあるデザインとした。

    古市季也
    所在地 愛知県北名古屋市
    主用途 児童福祉施設
    事業主 北名古屋市
    建築主 北名古屋市
    施工 北川組 電気:烏森電気 空調:東洋空調 衛生:大正設備 ガス:山田商会 昇降機:東芝エレベータ 外構:丸東建設 家具製作:アイワ
    構造 S造
    規模 地上2階
    敷地面積 2,300.19㎡
    建築面積 659.83㎡
    延床面積 899.93㎡
    竣工 2014年3月

    『建築画報372号』(2017.9)より抜粋