株式会社伊藤建築設計事務所

三立興産本社

      
    新たな街の景観を担う
    工作機械を扱う老舗商社による、創業70周年を機とした本社社屋の建て替えである。隣接するビルを取得、ここに本社を仮移転し、新本社を建設してから仮本社を取り壊し、その後全体整備を行った。外観は、工作機械を扱う本社社屋にふさわしく、コンクリート製の列柱で緊張感と重厚感を表現した。西が正面であることから、通年の日射角度を予測して最適な庇とルーバーの位置関係を決めた。見付350㎜・奥行1,000㎜の断面をもつ柱を1.8m間隔に配置し、これにルーバー機能を持たせ窓面からのヒートゲインを抑えた。
    交通量の多い熱田神宮と対面する街並みにとって、この建物のリズミカルなルーバー柱の特徴ある外観が新たな景観を呈している。

    大河内直哉
    所在地 愛知県名古屋市
    主用途 事務所
    事業主 三立興産
    建築主 三立興産
    施工 TSUCHIYA 電気:幸栄電気 空調:丸水設備 衛生:丸水設備
    構造 RC造
    規模 地上4階
    面積 敷地:1,187.06㎡ 延床:1,162.09㎡ 建築:395.02㎡
    竣工 2016年3月

    『建築画報372号』(2017.9)より抜粋